サーフから狙う青物
僕が住んでいるとある地域の海岸線。そこは冬の時期になると釣り師には名物のイベントがあります。
それは、冬のブリ祭りです。
シーズンになると、釣り人がズラーっと何kmにも渡ってサーフに並んでいることがあります。
初めてのチャレンジ
僕が青物釣りをやり始めて間もない頃、とある釣り人から、冬になるとサーフから90cm以上のブリが釣れるよ!
と聞いて驚きました。
まさかそんな浅場に大型の青物が来るはずないと思いましたが、日を改めてサーフに行ってみました。
すると、ルアーを投げている釣り人がいました。
ルアーで釣れる魚は、ヒラメ、マゴチ、シーバスなどもいるので不思議ではないのですが、そこにいた釣り人に話を聞いてみると
時期がくればブリもよく釣れるよ!と言われ、俺もサーフでブリを獲りたいと思いました。
そこから僕のチャレンジが始まりました。
長い苦労と努力の日々
普段は当然仕事をしているのでさすがに毎日、サーフに通うことはできないですが、時間がある時はとにかく足を運びました。
家から釣り場までは車で30分ほど。その30分がいつも長く感じる。笑
そして、堤防の釣りと違うのが海岸線はずーっと繋がっていて、ポイントが絞りにくい!
来る日も来る日もサーフまで30分かけて行き、そこから釣れそうなポイントを探すのに走り回り、ルアーを投げてはまた移動。
そうやって自分の足で何ヶ月もかけてポイントを絞っていきました。
最初の1匹を獲るまでがこんなに長いとは、、、
チャンス到来
それなりの時間とガソリンを投資して、やっと見つけたポイントが2,3ヶ所。
その中でも第1候補のポイントに集中して通い続けました。
するとサーフを歩いていると、カタクチイワシと思われるものが波打ち際にあがっていました。
なんじゃこら!と思いましたが、点と点が線でつながった気がしました。
浅場のサーフに大型の青物?打ち上げられている小さなイワシたち?なるほど!
そう、冬になるとカタクチイワシの群れが接岸して青物がそれを追いかけて、浅場のサーフに寄ってくるんです。
そして何度きたか数えられないポイントに、今日も到着。お昼さがりの時間帯。
風も弱く、波も穏やかな海岸線。いつものように何事もない海にルアーを投げていました。
するといきなりイワシの群れが浜辺にうちあがりました。驚く間もなく、100m横の方でナブラ発生!
しかも魚影がデカい!出たっ!と思い、慌ててルアーを投げました。
食わない!まだナブラはある、またルアーを投げる!また食わない!あせる!
ナブラの近くまで走って行こう!と思い、追いかけましたが、間に合わなかった。
ナブラは消えて、いつもの静かな海に戻りました。5分もなかった。
このチャンスに出会うまでどれだけ長かったことか、なのに釣りあげるまでは至らない。
しかし!心は折れません笑むしろ狂気ともいえるような気持ちが湧き上がりました。
絶対に獲りたい!
期待以上の大物
ナブラを目撃して悔しい思いをした日から、数日たったある日。
30分ほどかけてまたいつものポイントに到着。
やはり実績がある場所なのか、釣り人が多い。
この日は、朝に1度きてまた昼から出直してきた日でした。
1日に2回も来るのは初めてでした。
頑張ってルアーを投げ続けている人もいれば、疲れて座っている人も。
そりゃそうです、一瞬しかないチャンスをみんな朝からずっと待っているんです。
しかも来る時はいきなり。野生の生き物との闘いは根性比べです。
昼過ぎからきて、まだ陽も高い14時頃のことでした。
何も考えずにひたすら投げているルアー。投げ方だけは結構上手くなって、飛ぶ距離も伸びました。笑
そして、タラタラとリールを巻いていると、ゴツっと急にリールが巻けなくなり、あれっ?根掛かりすることもあるのか?と思いました。
根掛かり?違いますね!
来る時はいきなり来るんです!
ドラグがキュルキュルとすべって糸が出ていく!そう、遂にヤツとの対決です!
しかし、まだ本体を見ていないので分かりません。
竿をゆっくり起こしながら、たぐりよせていく。近づいたと思うと、また引っ張られる。
こいつはパワーがありました。粘る魚、僕も慎重にやりとりをしました。
10分くらいかかりました、ようやく波打ち際まで寄せて姿が見えました!
ブリでした!明らかにデカい笑
すかさずフィッシュグリップでブリの口を掴み、陸まで引き上げました!
いきなりのヒット、僕の勝利です!
久しぶりに感動しました!
近くにいた釣り人もおめでとう!と祝福してくれました。釣りっていいな、と改めて思いました。
自宅に帰って大きさを測ると、90cmちょっと。重さは感覚ですが4kはあったかも。
みなさんも近くにサーフがあったら、狙ってみてください。ゲーム性があり、絶対に楽しめます!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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